「そういえば、もうすぐクリスマスだな」




叶斗の口から思ってもない言葉が出てきて、再びお箸を落としてしまった。



く、クリスマスなんて一番叶斗に似合わない言葉だよ!



「何だよ」



お箸を落とし唖然としている私を見て、叶斗は顔をしかめた。




あ、思わずフリーズしちゃっていた。




それに”叶斗にクリスマスは似合わない”って、なんて失礼な。





「あ、ごめんね。クリスマスの話、叶斗の方からしてくれると思ってなかったから」





正直に言うと、叶斗は怒るわけでもなく顔を逸らした。
うん、何故かは分からないけど照れている。





「当たり前だろ、付き合って初めてのクリスマスなんだし」



ドキッ





そ、そっか。叶斗と付き合って初めてのクリスマス、だもんね(復唱しちゃった)。





そう思うと、何だか急に恥ずかしくなってきた。