遠くから誰かの声が聞こえてきた。



愛依ちゃんと光凛ちゃんか。




そういえば、光凛ちゃんも後期から委員会に入っているんだったっけ。





「成瀬くん!ごめんね、待たせちゃって」






教室に入って来た愛依ちゃんが、俺に駆け寄って来た。




申し訳なさそうな上目遣いで、俺を見ている。





やば、可愛いかも。





「ううん、大丈夫だよ。行こっか」




さりげなく手を握ると、愛依ちゃんは顔を赤く染めた。




モテるくせに純粋なんだよね。
そこがまた、良いというか新鮮だな。






叶斗の方を見てみると光凛ちゃんの頭を撫でていた。






俺も叶斗もすっかり変わったよな。