普通、男にクマのぬいぐるみプレゼントするか?





「や、やっぱりおかしかった!?買う時にこれはおかしいかなって思ったんだけど、やっぱり男の子にぬいぐるみなんておかしいよね!」


あははと笑いながらぬいぐるみを直そうとするから、その手を掴んだ。




光凛は「え?」といった感じで、俺を見つめていた。





確かに驚きはしたけど、光凛にもらえるなら何でも嬉しい。






「バカ。直そうとすんな。光凛が俺のために選んでくれたんだろ?嬉しいに決まってんじゃん」



笑いかけると、光凛は嬉しそうに笑ってぬいぐるみをもう一度差し出してきた。
ほんと、単純な奴。





「でも、叶斗にクマのぬいぐるみって合わないね」




クスクス笑う光凛の頭を小突いてやった。