「ちょ、ちょっと叶斗!?み、みんな見ているよ!」
お前こそ、もう少し周り見ろ。
俺らのこと見ている奴なんか、誰もいないっつの。
「お前、今日マジで可愛すぎ。何なの?どれだけ俺の理性壊そうとすれば気が済むんだよ」
耳元でそう呟くと、光凛は小さな体を震わせた。
多分、今顔真っ赤なんだろうな。
「そ、そんなつもりじゃ……」
声上ずっているぞ。
まぁ、そんな姿も可愛いけど。
何とか離れようと体をもぞもぞさせる光凛を、強く抱きしめた。
ずっと、このままいられれば良いのにな。
今日、帰したくねぇな。
「好きだよ、光凛」
もう一度耳元で囁くと、ついに光凛の体が固まった。
その隙にそっと唇に自分の唇で触れた。
抱きしめただけでパニクって、キスしたらたこみたいに顔を真っ赤にする俺の彼女。
こんな純情な奴が現代にいたのか、と驚いた。
だけど、他の誰にも見せない俺にだけ見せるその顔が凄く愛おしい。
光凛が俺の特別であるように、光凛も俺が特別なんだって思える。
なんか、女みてぇだな俺。
「わ、私、も好き……」
いつもなら顔を真っ赤にして何も言えなくなるのに、今日は頑張ったみたいだな。
でも、その頑張りも俺の前では無駄になる。
だって、もっと顔を赤くしてパニックになれば良いって思うから。
光凛の頭の中、俺だけで満たしてやる。
「ふっ。俺の方が好きだっつの」
「そ、そんなこと……」
光凛の反論する間もない程に、俺はキスをした。
もっと、もっと俺にドキドキしろ。
そんで、俺と会ってない時も俺のことしか考えられなくなれば良い。
こいつのすべてを俺のモノにしたい。
「か、叶斗のバカ!こ、こんなにき、キスされたら倒れちゃうよ!」
唇を離すと、今までになくらい顔を真っ赤にして光凛は言った。
そんな光凛にもう一度そっと触れるだけのキスをした。
倒れれば良い。それほど俺が好きってことだからな。
今度こそ何も言えなくなったようで、でも何か言いたげに真っ赤な顔で俺を見ていた。
ちょっと、暴走しすぎたかな。
ポンっと頭を撫でてやると、光凛は落ち着いたようでイルミネーションを見始めた。
俺もだけど、単純だよな。

