「うん。こんなにいい天気なのにね」

エドヴァルドも笑う。それから二人で色んなことを話した。大学でのことや、最近あったことなど、ニナはエドヴァルドの話を笑顔で聞く。

エドヴァルドはイケメンで日本語が話せるとあって、大学では競争率が高い。いつもエドヴァルドの周りは早い者勝ちとなっている。だからこそ、エドヴァルドとこうしてゆっくり話せることが、ニナにとって嬉しかった。

「そういえば、ちょっと先の話なんだけどね。春休みにサークルのみんなで遊園地に行かない?」

ニナとエドヴァルドは、同じサークルに入っている。さすがに人気者のエドヴァルドと二人きりでは行けないが、エドヴァルドが一緒の空間にいてくれるとなるとニナは幸せになる。

「春休みかぁ……。俺、ノルウェーに帰らないといけないんだよね……」

「そっか……。帰省?」

エドヴァルドにも家族がいるだろう。一緒に春休みに遊びに行けないのは残念だが、遠く離れた場所にいるのだがら会いに行くべきだ。