ニナはドキドキしながら箱を開ける。好きな人にプレゼントをもらうと思うと、ニヤニヤしてしまいそうで必死で堪えた。

「わ!可愛い!ありがとう〜!!」

箱の中にあったのは、宝石の入った指輪だった。ニナは喜んだものの、「高かったんじゃ……」と不安になる。しかし、エドヴァルドは頰を赤く染めて言った。

「ニナに似合うと思って。もらって」

「あ、ありがと……」

エドヴァルドが優しくニナの手を取り、指輪をはめる。指輪はニナにぴったりだった。指輪をはめてもらい、まるで結婚式みたいとニナは顔を赤くする。

周りから見れば、カップルがイチャイチャしているようにしか見えないだろう。しかし、ニナとエドヴァルドは付き合ってなどいないのだ。

コーヒーを飲み終え、ニナとエドヴァルドはカフェを出る。そしてブラブラお店を見た後にショッピングモールを後にし、近くにある公園のベンチに二人で腰掛けた。

「人、誰もいないね」

公園は広いというのに、ニナとエドヴァルド以外誰もいなかった。元気な子どもの声はどこにもない。