「ごめんね、待った?」

ニナは男性ーーーエドヴァルド・イプセンに声をかける。エドヴァルドはニナの大学にノルウェーから留学している男性だ。

「ううん、全然」

エドヴァルドはニコリと笑う。彼は日本語を始め、外国語がペラペラだ。エドヴァルドとは留学してきた当初から仲がよく、気が付けば恋に落ちていた。

「じゃあ、行こっか」

エドヴァルドはさりげなくニナの手をつなぐ。その感触に、ニナはまた胸を高鳴らせる。

ニナがエドヴァルドとやって来たのは、巨大なショッピングモールだった。そこで二人で服を見たり、グラスなどを見て回る。ニナは、エドヴァルドの新しい服選びを一緒に楽しんだ。

「ニナ、買い物に付き合ってくれてありがとう。これよかったらもらってくれない?」

カフェで休憩中、エドヴァルドがニナに小さな箱を渡した。リボンで綺麗に飾られている。

「えっ?何?嬉しい!開けていい?」

「うん、もちろん」