「うーん、面白かったね」
シリーズもののドラマを見終わったところで、ギューッと伸びをした。

「うん、いい休日だった」
高田も満足そう。

「どうする?そろそろ時間だろう?」
「う、うん」

確かに、時刻は10時過ぎ。
これ以上遅くなれば、やかましく言う人が出てくる。
でもねえ、

「私達、まるで高校生みたいだね」
「へ?」
「だって、いい年した大人が門限気にしてるなんておかしいじゃない」
「仕方ないだろ。お前の家、うるさいんだから」
「まあ、そうだけれど」

それって私のせい?

「送るよ」
鍵を手に立ち上がった高田。

「・・・帰りたくない」
つい本音が出た。

「お前がまた、」
呆れたように私を見下ろしている。

「だって、ほら、借りてきたDVDも残っているし」
「いい加減にしろ」
言葉は強いけれど、優しい口調。

もしかして、同じ気持ちでいてくれたら・・・