しばらくジーッと考えていた高田。
「本当にそれでいい?俺に遠慮してない?」
「うん」
嘘ではありません。
「昼飯は?」
「買って帰ろうよ」
「お前、絶対無理してるだろう?」
「してない。本当にゆっくりしたいの。今週は忙しかったから」
途端に、高田の顔が曇った。
「ごめん、そんなつもりじゃないの。それに、忙しかったのは高田も一緒でしょ?」
「まあな」
「だから、ゆっくりしましょ。月曜から、また忙しくなるんだから」
「ああ。でも、年寄りみたいだなあ」
「悪かったわね」
「で、お昼何にする?」
「うーん、ハンバーガー」
「はあ?」
呆れられている。
「違うの、本当に食べたいの。学生時代からファーストフードは母にとめられていてあまり食べられなかったのよ。だから、時々無性に食べたくなるの。でもほら、1人では行きにくくって」
大学に入るまで、私はハンバーガーもインスタントラーメンも食べたことがなかった。
そんなものだと思っていた。
「じゃあ夕食は食べに行こう」
「いや、夕食は作るよ。とは言っても私のリクエストはカレーだけど」
「カレー?」
すごく不思議そうな顔。
「あのね、うちのカレーって母さんのこだわりが強くって、カレールウを使わずにスパイスから作るのね。でも、私はそれが嫌い。とにかくフツーのカレーが食べたい」
こんな気持ち、誰にもわかってもらえないよね。
「そういえば俺んちもルウを使ったカレーって出てこなかったなあ」
「一緒だねぇ。だから時々、無性に給食のカレーが食べたくなる」
「そうだな。じゃあ、買い物してDVDを借りて帰るか」
「うん、ハンバーガーもね」
「ああ」
クスッと笑った高田の顔が、とてもかわいかった。
「本当にそれでいい?俺に遠慮してない?」
「うん」
嘘ではありません。
「昼飯は?」
「買って帰ろうよ」
「お前、絶対無理してるだろう?」
「してない。本当にゆっくりしたいの。今週は忙しかったから」
途端に、高田の顔が曇った。
「ごめん、そんなつもりじゃないの。それに、忙しかったのは高田も一緒でしょ?」
「まあな」
「だから、ゆっくりしましょ。月曜から、また忙しくなるんだから」
「ああ。でも、年寄りみたいだなあ」
「悪かったわね」
「で、お昼何にする?」
「うーん、ハンバーガー」
「はあ?」
呆れられている。
「違うの、本当に食べたいの。学生時代からファーストフードは母にとめられていてあまり食べられなかったのよ。だから、時々無性に食べたくなるの。でもほら、1人では行きにくくって」
大学に入るまで、私はハンバーガーもインスタントラーメンも食べたことがなかった。
そんなものだと思っていた。
「じゃあ夕食は食べに行こう」
「いや、夕食は作るよ。とは言っても私のリクエストはカレーだけど」
「カレー?」
すごく不思議そうな顔。
「あのね、うちのカレーって母さんのこだわりが強くって、カレールウを使わずにスパイスから作るのね。でも、私はそれが嫌い。とにかくフツーのカレーが食べたい」
こんな気持ち、誰にもわかってもらえないよね。
「そういえば俺んちもルウを使ったカレーって出てこなかったなあ」
「一緒だねぇ。だから時々、無性に給食のカレーが食べたくなる」
「そうだな。じゃあ、買い物してDVDを借りて帰るか」
「うん、ハンバーガーもね」
「ああ」
クスッと笑った高田の顔が、とてもかわいかった。



