「どうなんだ?大丈夫なのか?」
心配そうな声。

「ああ、疲れがたまっていたんだろう。さっき吸入を使ったからすぐに良くなる」
潤さんの言葉に私もホッとした。

「一華、お前自分がやったことがわかっているのか?」
鷹文の厳しい声。

「はい」
完全な確信犯です。

「何人もの人の人生が変わったかもしれないんだぞ」

うん。わかってる。

「悪戯じゃすまないんだぞ」

悪戯なんてするつもりはない。

「私はただ、悠里さんと潤さんに後悔して欲しくなかっただけ」
それ以上の意図はない。

「それはお前が口を出すべき問題か?」

違うけれど・・・

「鷹文、もういい。今回のことは一華ちゃんだけが悪いわけじゃない。悠里は自分の意志で行ったんだし、そうさせてしまった責任は俺にもある」
「潤さん」

「ごめんね、一華ちゃん」
「いいえ」

怒られるの覚悟でしたんだから、やっぱり悪いのは私だと思う。