「これをつけます」

「え?」

不思議そうに見る白川さんに、角のカチューシャと、羽をつけて見せた。
うーん、ちょっと恥ずかしいけれど、着ぐるみや魔女の衣装に比べたらまだいい。

「なかなかかわいいね」
「そうですか?」
かなり痛い気がするけれど。

その後、看護師さんにお星様のフェイスペイントをしてもらい私のハロウィン仮装はできあがった。

「じゃあ、一階のホール付近で待機してね。子供達がやって来たら用意したお菓子をあげてください。1つ注意事項なんだけれど、入院中の子供達にはそれぞれバスケットが渡してある。バスケットにはシールが貼ってあってその子が食べてはいけないものが書いてあるから、該当のものは与えないように注意してください」

そうか、ここは病院なんだものね。食事制限のある子もいるんだ。ちょっと不安だな。

「間違えたら大変ですね」
「大丈夫、小さな子には必ず親か看護師がついているし、大きな子達は自分でよく理解しているから」

はあ、なるほど。
それなら私でも大丈夫かな?