「好き…なんでしょ?」

「ここは正直に答えるべき?」

光ちゃんの声が震えた

「もちろん
隠し事はなし!」

「好きだよ
愛してる」

光ちゃんと私は
見つめ合ってほほ笑んだ

ドンっという音に
私は驚いて
車の窓を見た

ドアのところに
光ちゃんの彼女が
怖い顔をして
立っていた

「ココ…」

光ちゃんは車から降りる

「光汰、どういうこと?
なんで?
ちゃんと説明してよ」

「ココ、落ち着けって」

完全に怒ってるみたい
私が車から降りると
ココさんが
私の胸倉を掴んだ

「ねえ、光汰とどういう関係なの?
元カノなんでしょ?」

「ち…違います
ただの幼馴染です」

「ココ、やめろ」

光ちゃんが間に入ってきた

「嘘つき!」

「だって
『愛してる』って
光汰が言ってたじゃない」


「いや…それは
私じゃなくて、ココさんのこと」

「え?」

ココさんの顔が一気に
赤くなっていく