そこから、教室の雰囲気は一変した。




（ああ。自分はいいんだ。彼氏さんだから。）




｢ふざけんなよ海斗！お前なんなんだよ。みんなにはおかえりって美影に言うなよとか言ってる割に！｣




こんなに言われているのに、海斗の顔は誇らしそうな顔だった。




｢いや！みんな落ち着けよー。だって俺、古海の彼氏だよ？｣




本当に意味がわからない。




おかえりって言いたかった人もいるはずなのに、自分の立場が少しでも上だから、自分は何してもいいという自己中さ。




すると、




｢あら？あらあら？ゆなもしかしたら幻覚見てるかもしれなーい！美影さんがここにいるんだけど、みんな見えてる？｣




雰囲気をある意味ぶち壊しに来たのは、ゆなだった。