次の日から、古海は学校へ行かなくなってしまった。




学校では、あまり目立たなかった古海は、誰にも心配されることもなかった。




多数の人を除いて。




「ほら!席につけよー。」




先生がそう言っても、素直に動く人はごく少数。




「美影は、編入することになったから、もう会えない。」




「へー。でも、別に美影さんに、未練とかなくない?」




「それなー笑」




古海をバカにしている人たちを構いもせず、來は教室を出て行った。




3組に向かい、來は大きな声で叫んだ。




「紫水ー!!!」




「だれ?5組の...名前何だっけ?」




來は、ハルを見つけるや否や、廊下へ連れ出した。