ハルはその後、自宅へ急ぎ足で帰った。




「ちょっと、帰ったらなんか言えば?」




出てきたのはハルの母親。




「ちょっと!人気出たからって調子に乗らないでよ?」




「あんたになんで喋らないといけないわけ?」




古海も自宅へ帰ると、




「ただいま」




「…」




彼女は古海の母ではない。



母親の妹。




彼女の母親は____。




Prrrr…




古海は自分の部屋へ行き電話を出た。




「もしもし?」




『もしもし!古海?ねぇ、聞いて!彼がね…!」




相手は友達の來。




來は彼氏がいて、毎晩のように話してくれる。




あまり親密すぎる仲ではないが、古海にとっては唯一無二の存在しかいない友達。