「おい。行くぞ」




と、後ろからハルに声をかけられ、手首を掴まれて2人は颯爽といじめっ子から逃げて行った。




何百メートルか歩いた先に、海が見える海岸についた。




「わぁ。こんなところ知ってるんだね」




「知らねぇよ。勘だよ」




でも、古海を連れていくハルの背中は堂々としてた。




ハルと一緒に居たら、どこにでも行けるような気がした。