それから、古海は毎日お願いした。




好きな人がここまで自分に構ってくれることなどないため、憂は嬉しかったが、一方で心が痛かった。




「お願い!諦めたくないの!」




「いいよ」




思わぬ言葉が憂の口から出た。




やっとOKしてもらえた。




確かに望音と同様、好きな人がこっちを向いてくれるチャンスかもしれない。