数日前。




「ハニートラップしちゃう?」




來はノリノリで作戦に入った。




あとは、望音と憂の協力が不可欠だった。




「いやよ」




はっきりそう言ったのは望音だった。




自分の好きな人がせっかく離れたのにも関わらず、わざわざよりを戻してあげることを手助けするのは絶対嫌だったからだ。




「なんで?」




「嫌だから」




「いいもん!絶対やらせてみせる!」




次は...というより最後は憂。




古海は、望音もさっきの調子だったため、憂も無理かと思った。




「うん。嫌だ」




「だよね」