そんな他愛もない話をしていると、ハルが、大きな口を開けてあくびをしていた。




「なんちゅうでっけぇ口。」




「うっせ。眠いんだよ。」




「そこの男子ー。バス乗るよ?」




來が声をかけると、素直にバスに乗った。




バスが出発して、数分だった頃。




前にいた女子が話しかけてきた。




「ねぇ!美影さんって、結局ハルの何?」




「え...。」




「付き合ってる?」




「ちがう!好きでもない。」