正しい恋を教えてください。

あの時は、本当は両想いなのに、2人とも言えなくて。




心がすごく不安がっていた。




でも、古海はそれでよかったと思う。




あの時に告白してよかったと思う。




ニヤニヤしている古海を來は体をゆさぶって現実へ戻した。




「古海...」




「え!ごめん...」




來は、呆れ顔をして先を歩いて行った。




夕日というオレンジ色の光が影を伸ばし、街全体を包んでいる最中で、來と古海は喋り疲れてベンチで2人並んで座っていた。