古海は、桜を待っていた。 散歩途中の桜は、まだ少ししか咲いておらず、入学式には満開になる頃だろう。 もっと長く見ていたいが、時間は待ってくれないため家に帰る道を歩いた。 すると、ポケットに入れていた携帯が鳴った。