パシッという音がし、息の荒い、首まで汗をかいているハルがいた。 「やめろ」 走ってきてくれたのかと思うと心の中がすごくジンと暖かくなる。 「ハル。話があるんだ」 憂は、この胸のざわめきを、高鳴りを、ハルに伝えようとした。