正しい恋を教えてください。

2人はそう思った。




あれから憂は、ずっとひたむきに悩み続けた。




古海にビンタされた時、なにかが憂の心を一方の道へと進ませた。




「なんだよ...。あの女...」




数分間、憂は立ちつくした。




「美影古海さんは、すごい子だね」




また、あの先生だ。




「...。人気者の先生とは、久しぶりのお話だな」




「ああ」




「...どうしたんだよ。すっかり変わっちまってさ。志希」