正しい恋を教えてください。

決して突き放したわけじゃない。




自分の私情を古海の前でも出したくなかっただけなのに、逆にその気持ちが古海に違うように考えられていて、心配させてしまっていた。




「...はい!」




古海の安心した顔を見て、ハルは学校の方へ走っていった。




ハルは、すごく前向きな走り方だった。




口だけで解決出来ることじゃないのはわかっている。




だからこそ、向き合わなければならない時がある。