正しい恋を教えてください。

数日たち、ハルの前にまた明紗が現れた。




「ねぇ。また今日も付き合って?」




「悪いけど無理」




「どうして?前は来てくれたでしょ?」




「十分借りは返しただろ」




明紗は、無言でハルを見つめ続けた。




目で伝えてるように、伝わるよね?と言っているかのように。




「俺、そんなのされてもわかんねぇよ。ついでに言うけど、それしないほうがいいぞ。俺それで失敗してるから」




それは、古海と会って当初の頃。




じっと古海を見つめていた。




でも、古海には伝わるどころか、不信感を抱かれた。