正しい恋を教えてください。

何のことかと思った。




ハルにとって、明紗と遊んだことなど、眼中にもないほどだった。




「明紗か?」




古海は、小さく頷いた。




指先は赤くなり、足も立つのがやっとの程の状態だった。




ハルは、古海の手を引いて早足で歩いた。




その先に着いたのは、ハルの自宅だった。




「怒ってても連れて行く。」




そう言って、ハルは古海を自宅へ招き入れた。