「彼氏さん。来てるわよ?」




「え!」




そこには、気の木陰でじっとこちらを見つめるハルがいた。




「あ、ありがとうございます!」




明紗は、2人を眺めたあと、帰って行った。




その姿を、ハルは冷たい眼差しで見ていた。




「本当に、愛する人...ね」




明紗は、ボソッと呟いて軽く笑った。