「めずらしいんじゃない?お前が何もしないなんてさ」
「俺にとって、今までで一番大事なやつなんだよ。かと言って、俺が何もしねぇと思ってんのかよ」




ハルは、悪魔顔をしてスタスタと別の場所へ行ってしまった。




「楽しそ」




そう言って、先生の後ろでしゃがんでいた黒髪の少女が出てきた。




「盗み聞きか。趣味悪いな。九条明紗さん」