ハルは、5組へと向かった。




「ハルだ!」




少しキョロキョロした後、教室の中へと入り、相手の手首を掴んだ。




「は?」




その相手は、海斗だった。




ハルは、まだ古海に好意を伝える気はなかった。




話さなければいけない人が、もう1人いたから。