正しい恋を教えてください。

夢の時間というのは、こういうことなんだろうかと、ふわふわしていた。




ハルと初めて会った時から、古海の気持ちというのは、本当は変わってないんじゃないかと思う。




昔のことを思い出すと、なぜか笑ってしまった。




「どうした?」




「いや、思い出し笑い!」




家の前に着いた時、古海は、すごく寂しかった。




ハルが帰りそうになった時、いつの間にか、手を伸ばしていた。




ハルもびっくりして数秒はなにも話せなかった。




「ごめん...!」




「別に」




「じゃあね!」