「ありがとう!いってきます!」




(会って、ちゃんと話をしよう。話をして、紫水くんのこと、胸を張って好きになれるように...)




古海は廊下をできる限りの速さで走った。




その姿は、高校生活で1番輝いていた気がする。




今まで、散々悩まされたことも、自分で解決をしようとしている。




昔の自分なら、きっとありえないだろう。




5組に行こうとしたその時。




教室から出てきたのは、




「あら?何してるの?」




「小花さん...。」