そんなある日。



朝、菜乃花と2人で学校に来ると、美里と、いつも遅いはずの愛斗もいた。




俺らが2人の所へ行くと、美里が顔を赤くして照れて、それを愛斗がからかっていた。




いつもの光景っぽいけど、2人の間に流れる空気が違う。




「なんかあった?」




聞くと、愛斗が、




「俺と美里、付き合うことになった。」





一言、言った。




「え!?ほんとに!?」




大きな声で驚いたのは菜乃花。




でも、俺も同じ思いだった。




愛斗が美里を好きなのは薄々気づいていたけど、美里が愛斗を好きだったとは思わなかったから。





メッセージを見て、美里が好きだった相手は分かっていたけれど。





「なんかね」




美里が話し出す。