用意してもらったふかふかのタオルで体を拭いて、さっきもらった紙袋から下着を手に取る。


そこで、固まった。



「何、コレ……」



黒のショーツは違和感なく履いた。


続いてブラをつけようとしたのだけど。



「透けてる?」



一番大切なところが、若干シースルー。


これはつける意味があるの?


それより、誰の趣味よこんなブラジャー!



でもこれしかないんだ。


思い切って着けてみた。



「あれ……」



さらに、違和感発生。


なんで、ピッタリなのこのブラ。


荒瀬さん、なぜわたしのカップを知ってるの?


恥ずかしいのか恨めしいのか、彼がいるであろうドアの向こうに目線を向けたときだった。




「10分過ぎたぞ」

「へ?」




ドアが当然のように開き、荒瀬さんが登場した。


本当に来た!?