「壱華、また食べてないんか」
「……」
あれから、1日が過ぎた。
わたしは西雲会に囚われたまま。状況は何も変わらない。
赤星という男に監視され、この部屋の中でただ時間を浪費している。
「食わんと死ぬで?ただでさえ細いんやからしっかり食べえ!」
「……」
「聞いてるか、壱華?」
ところで、さっきから耳元でうるさい男の声。
他人の思考も遮るような覇王が鬱陶しくてひたすら無視を続けている。
「痩せたらあいつも心配するんとちゃうか?」
「……」
わたしのことより志勇が心配だけど……確かに、痩せたら怒られちゃうな。
『壱華、お前また痩せたろ。ちゃんと太って体力つけねえと、夜が持たねえぞ?』
「っ……」
ところがどっこい。
目をつぶると現れたのは、意地悪そうな志勇のにやり顔。
なんで、よりによってスケベ全開の志勇を思い出すんだか。
はあぁ、とため息をついて片手で顔を覆った。
「なんや、気分悪いんか壱華!どないした?なんでも俺に言うてみ!」
「なんでもない……」
もうわたしの中で彼はそういうイメージが定着してしまっているらしい。
せめて追想上くらいは、かっこいい志勇でいてほしかった。
「……」
あれから、1日が過ぎた。
わたしは西雲会に囚われたまま。状況は何も変わらない。
赤星という男に監視され、この部屋の中でただ時間を浪費している。
「食わんと死ぬで?ただでさえ細いんやからしっかり食べえ!」
「……」
「聞いてるか、壱華?」
ところで、さっきから耳元でうるさい男の声。
他人の思考も遮るような覇王が鬱陶しくてひたすら無視を続けている。
「痩せたらあいつも心配するんとちゃうか?」
「……」
わたしのことより志勇が心配だけど……確かに、痩せたら怒られちゃうな。
『壱華、お前また痩せたろ。ちゃんと太って体力つけねえと、夜が持たねえぞ?』
「っ……」
ところがどっこい。
目をつぶると現れたのは、意地悪そうな志勇のにやり顔。
なんで、よりによってスケベ全開の志勇を思い出すんだか。
はあぁ、とため息をついて片手で顔を覆った。
「なんや、気分悪いんか壱華!どないした?なんでも俺に言うてみ!」
「なんでもない……」
もうわたしの中で彼はそういうイメージが定着してしまっているらしい。
せめて追想上くらいは、かっこいい志勇でいてほしかった。