「その腕じゃ体も洗えねえから手伝ってやるよ。安心しろ、ある程度しか手を出さねえから」



スケベ全開な笑みを向ける志勇。


てか、ある程度は手を出すの!?



「なあ、壱華……」

「うっ……」



何か反論してやろうと思ったのに、途端に真剣な顔をして見つめてくる志勇。


男の人の真剣な表情ってなんでこんなに素敵に見えるんだろう。


って、そんな場合じゃなくて。



「お、おあずけ!」

「は?」

「全部終わるまで、お風呂もおあずけ!」



慌ててパタパタとリビングから逃走。



「……生殺しかよ」



直後聞こえたのは悲しげな志勇のぼやきは、気のせいとしておこう。