「ガラスの靴でもなんでもいい。俺がお前を愛してるという証拠を贈らせてくれ」



漆黒に彩られた瞳を向ける志勇。

その目にわたひはどんな風に映っているんだろう。

不安だらけの行く先に、いつしか道は見えてくるだろうか。

暗中模索な日々。葛藤と自分の在り方に悩む毎日。



「ありがとう……志勇」



そんな不安定で弱いわたしでも、志勇は明るい方へ導いてくれようとしてくれる。

だから信じなくちゃ。わたしは顔を上げて志勇を見つめた。

すると彼は微笑み、もう大丈夫だとなぐさめるように優しく抱きしめてくれた。