SIDE 壱華
志勇のにおいがする。
ほのかに甘い香水のにおいと、ちょっぴり渋い煙草のにおい。
寝てるとき、このにおいがすると志勇が帰ってきたんだなって思って起き上がる。
だから今日も起きなきゃ。
わたしの愛しい人がすぐそばにいるんだから。
そして目を開けると、どうしてか違和感を覚えた。
見知らぬ白い天上が見える。
ここはどこ?
「壱華?」
右から聞こえた志勇の声。
ああ、なんだ。すぐ傍にいたんだ。
「志勇……っ?」
「壱華」
起き上がろうとしたら、志勇は寝ぼけ眼のわたしを起こして、強く抱きしめてきた。
志勇のにおいがする。
ほのかに甘い香水のにおいと、ちょっぴり渋い煙草のにおい。
寝てるとき、このにおいがすると志勇が帰ってきたんだなって思って起き上がる。
だから今日も起きなきゃ。
わたしの愛しい人がすぐそばにいるんだから。
そして目を開けると、どうしてか違和感を覚えた。
見知らぬ白い天上が見える。
ここはどこ?
「壱華?」
右から聞こえた志勇の声。
ああ、なんだ。すぐ傍にいたんだ。
「志勇……っ?」
「壱華」
起き上がろうとしたら、志勇は寝ぼけ眼のわたしを起こして、強く抱きしめてきた。



