その後、下着のサイズが合わなくなってきたと話をしたら、測ってもらうことになった。



「今日は荒瀬様はどうなされたんですか?」

「え?」



フィッティングルームで測ってもらっている最中、潤さんが質問を繰り出す。



「いえ、繁華街にはいつもお二人で歩く姿をお見かけするので」

「はあ……」



そっか、繁華街に出入りする人から見れば、そういうイメージなんだ。


ここには、志勇がいたら過激な下着しか買わないから置いてきちゃったけど。


……志勇、怒ってるかな。


志勇がわたしに執着している告げられて以来、捨てられるかもしれないという恐怖心は薄れてきた。


だからその点はあまり考えてないんだけど、勝手なことすんなって、今度こそ監禁されるかもしれない。


せっかく買ってもらったスマホも取り上げられたらどうしよう。


なんて不吉なことを考えながら測量を終えると、驚くことにCカップになっていたことが判明し、そのサイズの下着を買ってからすぐお店を出た。










「涼さん、若が……」



出るとすぐ、深刻な顔で近寄ってきた剛さんと力さん。


手には携帯が握られていて、やはり志勇は怒っているらしい。



「あー、何?あたしに嫉妬してるって?仕方ないじゃん、壱華とあたしは仲がいいんだからさ」

「いえ、そうじゃないんすけど。とりあえず、ここを動くな、だそうっす」

「えー、もう居場所バレちゃったの?せっかく壱華を独り占めできると思ったのに」




そのときだった。