「梟に、壱華の噂をもっと拡散するよう言って。
あの子に真相を伝えてはいけない」
「ああ、重々承知してる。今は情報が混乱して、事実は口止めした当事者以外は知り得ないから、心配ない」
「そうなら、いいんだけれど。……ごめんね、壱華」
直後、居残った涼と颯馬さんの間でこのような会話が展開されていた。
涼の謝罪は何に対するものなのか。
今もなお隠され続ける真実は、明かされる時が訪れるのか。
シンデレラはまだ、何も知らない。
知らない方が、幸せだったのかもしれない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…