そう言うとミツキは少し手を止めたが、何事をなかったかのようにすぐ元に戻った。
彼のことだから否定するか、笑うだろうと思ったがそれ以来ミツキは口を閉ざししまった。

気まずい

沈黙が続き、何か別の話題を話そうと思ったがこういう時に限って何も浮かばない。

「さっき言ったこと間違ってないよ」

静かな中ミツキが話し始める。

「俺には双子の弟がいるんだ。イツキって言うんだけど、イツキは俺と違って何でもできる。 運動も勉強も音楽も……天才って言うほど何でも。顔はめちゃくちゃ似てる!」

うん 知ってる。 前コンビニで会ったから