ふと棚を見ると見知ったピアスが飾られていた。
エメラルドグリーンに光り輝くそれに目を奪われていると部屋のドアが開き、救急箱を持ったミツキが入ってきた。

「ベッドに座ってて良かったのに笑」

ケラケラ笑いながらテーブルに箱を置き、私を座らせると袖を捲り、手際よく手当していく。
薬が染みて顔を歪める度に「あともー少しだから頑張って」と声をかけられなんだかむず痒かった。

「もう少し不器用だと思ってた。」

「えー俺の事どんな風に見てるのさ〜www」

「不器用でほぼ何も出来ないお馬鹿」