「まさかここに入るつもり?」

「え、そうだけど……ダメ?」

「ダメも何もここdiveの倉庫じゃない!」


そう私が連れられた場所はdiveの倉庫 俗に言う暴走族の溜まり場だった。
自慢じゃないが "サキ" はそれなりに顔も名前も知られている

私のことをよく思っていない奴らも多いだろう

「私なんかが入っていい場所じゃない」

「え〜?別に良くない?俺が無理やり連れてきた〜って言うからさ〜」

「いや、でも……」

「ここで離したらまた別の男の所に行くんでしょ?だから絶対離さないよ。
せめて手首の怪我だけでも手当させて。お願いだから……」

目を潤めてそう言われ私は渋々了承する。

笑顔のミツキに連れられる中、私は静かにため息をついた。