Snow drop


「そんな貴方に従った彼らも同罪。そんなこと言うくらいなら最初からこんな族作らなければ良かったでしょ?違う?」

私の言葉に総長は唇を噛み締めた。

「彼らに申し訳ないと思うくらいなら、次はもっといい族にすればいい。彼らとまた1からはじめのように作り直せばいいじゃない。」

「そうか……そうだよな……。」

総長は涙を流しながら私にお礼を言った。そして次は今よりも格段に良い族をこいつらと作っていくと約束し、彼は連れていかれた。

私は遠ざかっていく車を見えなくなるまで見送った後、欠伸を1つこぼしゆっくりと家へ帰ったのだった。