窓際、あの席で

遠足は、日曜日に行ったため、月曜日は振替休日だ。
特にすることがなかったので、家で漫画を読んでいると、スマホがなった。

「かほ?体調はどう?」

「すっかり元気だよ」

「じゃあ、これから遊べる?」

なんの予定もなかった私は、咲里と一緒にパンケーキを食べに行くことになった。

待ち合わせ場所に到着。すると、咲里も同時についたようで、
「咲里ー!」
と近づいたときに、同時にもう一人、近づいてきた。

「おはよ~」

「ゆっ柚くん?なんで」

咲里があぁ、かほにいい忘れてた。ごめんっと言いながら

「あたしが、かほとパンケーキ食べに行くって言ったら、一緒に行くって言うからさ。」

「咲里の振り回しに付き合わされるかほが目に浮かんだからな。」

そんな会話を聞きながら、2人はそんな仲なんだ。と。私の入る余地なんてないんじゃないか。柚くんは、人気者だ。私なんかにも優しくしてくれる。


咲里と柚くんは、思いあっているのではないか。

よく、幼馴染みには、ドンカンすぎると言われた。派手めな人が苦手というのが関係するのか、私は幼い頃から誰と誰が付き合ってる。とか◯◯は、誰が好きだとか知らないで過ごしてた。それが原因でちょっとしたトラウマができてしまったのだが。



こんなに優しい咲里と友達でいられなくなるのは、嫌だ。友達でいるために、私の気持ちは、蓋をしよう。気づかないよう。


そこから、どうやってパンケーキ屋さんに入ったのか記憶がなく、気づいたときには、メニューを見てた。



頼んだパンケーキがくるまでは、柚くんと咲里の出会った話とか実は、2人は幼馴染みだとかいろんなことを聞いた。

やっぱり、2人はお似合いだ。2人のことを応援したい。自分に暗示をかけるように思った。