窓際、あの席で

目を覚ますと、学校の近くだった。

「あ、かほ!起きた?」


「咲里、ごめんね。肩借りてたみたい。」

「大丈夫だよ~」

そうすると、斜め前に座ってた柚くんが、

「かほ。大丈夫か?」

「大丈夫。」
心臓がうるさい。


柚くんが優しくしてくれる。笑いかけてくれる。それが、嬉しい。
柚くん、好きになりそうです。苦しくなるくらい。