コーヒーのお味はいかが?

それから湊の仕事の時間までダラダラと過ごし、出勤する湊と一緒に部屋を出た。

すぐ近くだと言うのに、湊の車に送られた。


「頑張ってね」

「ありがとう」


そして触れるだけのキスを交わし、湊と別れた。

何もない今日が、もう少しで終わる。

病院からの連絡もない。

だからお母さんも、無事に明日を迎えようとしているのだろう。

当たり前なことなのに、こんなに嬉しいと思う日が来るなんてね。

忘れちゃ、イケない。

平穏こそが、1番の幸せだということを・・・

その日、あたしは平穏を噛み締めながら眠りについた。

この平穏が、1秒でも長く続くことを願いながら・・・