コーヒーのお味はいかが?

「良いお姉さんだね」

「凄いの間違いじゃないですか?」

「そんなことないよ」


あたし達は、顔を見合わせて笑う。


「じゃ、そろそろ帰ろっか」


「はい」と頷くと、湊の車で送ってもらう。


「ありがとうございました」


車が止まり、あたしはお礼を口にし、降りる準備をする。


「待って」


ドアノブに手をかけようとした時、湊に引き止められた。


「麗奈のことなんだけど」

「・・・はい」

「昔の話のことだから。麗奈も藤島も余計なことばっか言うから、変に気にしてたらヤダなと思って」


都合が悪そうに、湊は自分の頭をさわる。