「もう着いちゃったね」

「そうですね。送ってくれて、ありがとうございました」

「どういたしまして。また、連絡するね」

「はい。待ってます」


そんなやり取りをし、湊と別れた。

次の日、目が覚めた時。

湊との時間が夢だったのではないかと疑ってしまったが、湊から“おやすみ”と連絡が来ていて、自然と喜んでいた自分がいた。

不規則な湊に返事をするか悩みに悩んだが、何と返事をすればいいかわからず、返事をするのを止めた。

そして気づけば、あっという間に1週間が過ぎようとしていた。

元々連絡がまめじゃないあたしは、特に気にすることもなく過ごしていた。