コーヒーのお味はいかが?

「あたしは大丈夫です」


無理矢理笑って見せたが、コーヒーを浴びた右肩はヒリヒリと痛みだす。

でも、それよりも・・・


「お客様、お怪我はありませんか?」

「え。あ。こっちは大丈夫だけど・・・」

「そうですか。すぐ新しいものをお持ち致しますので、どうぞお席でお待ちください」


申し訳なさそうなお客様に、店員として促した。


「麗奈さん。お願いしてもいいですか?」

「オッケー」


麗奈さんは快く引き受けると、再びカウンターの中へと戻る。


「結可ちゃん。ここは僕が片付けて置くから、着替えして、診てもらったら?」


店長が自分の右肩を指差し、声を掛ける。


「でも・・・」

「ここは、大丈夫。それにもうすぐ、アルバイトの子も来るし」

「すいません。ありがとうございます」


店長の言葉に甘えようとした時、さっき庇った男の子がエプロンの裾をギュッと掴む。