コーヒーのお味はいかが?

仮に誤解だったとしても、ほとんどの女の子が喜ぶと思う。


「しませんよ」

「なら良かった」

「じゃ、そろそろ帰りますね。ご飯、ご馳走様でした。それと送ってくれて、ありがとうございました」


ペコリと頭を下げ、桐原先生の車から降りる。


「またね。結可ちゃん」


最後にそんな言葉を残し、桐原先生は帰っていく。

『君』と呼んでいたのに、最後の最後に『結可ちゃん』なんて名前で呼ばれるなんて思わなかった。

しかも、あんな笑顔まで・・・

桐原先生の余韻に浸っていると、鞄の中で携帯がなった。


「もしもし」

『結可?お前、今何してんの?』

「今?家に帰ってるとこだけど」

『は?知らねぇよ、そんなこと』


いやいや、あんた今自分で聞いてきたんだからね。